フィクションに対しては深く理解が及ぶ人であっても、現実においては急に善か悪か、0か100かの二元論に終始していまう人は多いですよね
心理学でも名前がついており、曖昧な状態や複雑な構造に耐えられず、"早く"、"確実"な結論を欲しがる心理傾向を『認知的閉鎖欲求』と言います
『物事の複雑さを受け止める』ためには『当事者でありつつ、客観的な視点を持つこと』が何より重要です
当事者意識がなければ、紛争の痛々しいニュースもただの情報の羅列でしかなく、より深く理解したいという態度が産まれません
一方で客観的な視点がない、対立する両サイドどちらの情報もない、という状態であれば明確に自分の側が正義、相手の側が悪という見え方でしか物事を捉えることができません
現実問題に対してこれを当てはまるのは意外と難しく、どちらかといえばフィクションではそれを行うのが簡単、という整理のように思います
また、現実の諸問題を語るために、漫画と違い、そういう複雑さを受け入れた上で最後にどちらのスタンスを取るのか表明し、自分の意見に責任を取る必要があります
そんな中では51対49の瀬戸際まで複雑に考え込むよりも、0対100、白黒、善悪で簡単に処理してしまった方が楽なんですね
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現実に起きている紛争を正義vs悪という単純な二元論構造で捉える人の多さを見ていると、本当にこの国でワンピースや進撃の巨人がヒットしたのかどうか疑問に思うことがある
物語の複雑さを消費することと、現実の紛争を複雑なものとして受け止めることは全く別の能力なのかもしれない
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