7月に入ると、中学受験の保護者向けの記事やSNSで「夏は天王山」という言葉を一気に見かけるようになります。
あれ、間違ってはいないのですが、毎年この時期に見るたびに、保護者の方の不安をあおりすぎているな…とも感じます。
「夏で差がつく」
「ここで頑張れないと後がない」
そう言われると、まだ何も始まっていないのに、親のほうが先に追い詰められた気持ちになります。
実際によく聞くのが、
「周りはもっとやっている気がして怖い」
「夏期講習に全部ついていけるのか不安」
「でも本人はのんびりしていて、その温度差がしんどい」
という声です。
まず、これはほとんどのご家庭で起きています。お子さんがのんびりして見えるのは、危機感がないからではなくて、夏の全体像がまだ見えていないだけのことが多いです。逆に言えば、大人が先に全部を背負い込む必要はありません。
夏にやることは、実はそんなに多くありません。
・1学期でバツが続いた単元を、あと一歩の状態まで戻す
・毎日のリズム(起きる時間、勉強を始める時間)を崩さない
・模試やテストの「解いたのに間違えた問題」だけ拾い直す
これくらいに絞っても、40日あれば十分に変わります。
むしろ怖いのは、講習の全コマと大量の宿題と苦手全部を同時に完璧にやろうとして、7月末に親子ともに燃え尽きるパターンです。夏はスタートダッシュより、8月後半まで走り切れる形にしておくほうが効きます。
夏が始まる前のこの数日で、まず親御さん自身の肩の力を少し抜けたら、それだけで結構前進だと思っています。
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