【試合前に片目を使う理由】
チャンスの場面になると、普段は打てるボールなのに差し込まれたり、芯を外したりする選手がいる。
その原因の一つは、プレッシャーによって脳の空間認識が乱れること。
打撃ではボールのスピードだけでなく、「どこにあるのか」「どのくらい手前なのか」という奥行き情報を正確に捉える必要がある。しかし緊張が高まると視覚情報の処理が不安定になり、タイミングやミートポイントにズレが生じやすくなる。
そこで試合前のアップとしておすすめなのが、Monocular Training(単眼トレーニング)。
片目を閉じた状態でボールのキャッチやトスを行い、奥行きを判断する能力を刺激する。人間は普段、両眼視によって距離を認識しているが、あえて片目にすることで脳はより多くの視覚情報を使って空間を把握しようとする。
この刺激を入れておくことで、打席で必要となる距離感やミートポイントの認識が高まりやすい。
メンタルを強くしようとする前に、まずは感覚入力を整える。
プレッシャーに勝つのではなく、プレッシャーの中でも脳が正しく距離を測れる状態を作ることが大切。
チャンスで芯に当てられる選手は、技術だけでなく「見え方」の準備もしている。
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