グローバル総合格闘技団体の創業株主への物語。
2002年、僕は金融業界からスポーツ業界へ飛び込もうとしていました。
「スポーツと名のつく仕事なら、何でもやります」そんな気持ちで、丁稚奉公のように、いろいろな現場を手伝っていました。そのひとつが、当時のK-1でした。
海外選手の来日サポート、関係者の通訳、海外興行での現場対応。もちろん、すべて無償です。でも、自分にとっては、どの瞬間も、夢の入口に立っているような時間でした。あのような機会を与えてくださったK-1関係者の皆さまには、今でも本当に感謝しています。
その頃、K-1のアメリカ興行、特にラスベガスでの興行を取り仕切っていたのが、Scott Cokerでした。僕より一回り年上の、格闘技界のプロデューサーです。
彼は、本当に面倒見のいいナイスガイでした。インターンのように現場を走り回っていた僕に、いろいろなことを教えてくれました。そして何より、「夢を諦めるな」と、いつも励ましてくれました。
その後、僕はご縁をいただき、楽天イーグルスの創業に携わることになり、格闘技の現場からは一度離れることになります。それでも、彼とのご縁は続きました。
久しぶりに会うたびに、何もなかった頃の自分を知ってくれている、親戚のお兄ちゃんに近況報告をするような気持ちで、いろいろな話をしてきました。
K-1の後、ScottはStrikeforceを立ち上げ、さらにBellatorも創設しました。どちらも、総合格闘技団体(MMA)ファンなら誰もが知る団体です。そして両団体とも、UFCやPFLにM&Aされ、より大きな舞台へとつながっていきました。
でも、初めて会った時から、彼は何も変わっていません。
格闘技が大好き。そして何より、格闘家が大好き。
どうすれば、格闘家がもっと報われるのか。
どうすれば、ファイターを本当の意味で主役にできるのか。
どうすれば、格闘技というスポーツの未来を、もっと大きくできるのか。
いつもそんなことを真剣に考えている人でした。
彼と出会ったから、僕らは世界中で、何度も、何時間も、人生や仕事について話しあってきました。時には、「まったく違う角度からアイデアがほしい」と言われ、格闘技の未来について一緒にブレストしたこともありました。今となっては、本当に懐かしい思い出です。
そんなScottから、
「自分の集大成として、新しい総合格闘技団体を立ち上げたい」
と聞いたのは、1年以上前のことでした。
正直、胸が熱くなりました。会ったばかりの頃、僕は通訳兼インターンとしてしか、彼に貢献できませんでした。でも今は、Visionalや楽天イーグルスでの事業づくり、New York YankeesやMiami Pickleball Clubのオーナーシップグループの一員として学んできたことを活かし、事業計画や成長戦略について、同じテーブルで話せるようになりました。
それが、何よりも嬉しい。そして人生は、本当に不思議です。何者でもなかった頃に出会い、背中を押してくれた人の夢を、23年後に、今度は仲間として支えられる。
このたび、新しいグローバル総合格闘技団体の創業株主として、Scottの新しい挑戦を、一個人として支えていくことになりました。
本格始動は、来年2027年。
23年前、ラスベガスの現場で見ていた夢の続きを。そして、東京ドームで味わったあの熱狂を。彼と一緒に、もう一度追いかけてみたいと思います。
※そしてもうひとつ。学生時代からずっと愛読していた
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