執筆日誌:酒船石の謎
小説を書くにあたり世界観構築の素材として、歴史はかなりコスパ良く使えるものである。
そんなわけで自分の脳の処理できる範囲で少しずつ歴史知識を摂取している。
最近は『日本書紀』をオーディブルで聴いている。これがなかなか面白い。
飛鳥にある謎の『酒船石』がある山のあたりは、日本のミステリースポットの中でも、個人的にかなりミステリー度が高いと感じている。
日本に残る巨石文明の名残なのか、、、というようなムー的な想像力が羽ばたく土地なのだ。
だが、日本書紀を読むと、その土地にある各種の謎の奇岩の由来が見えてくる。
どうやらその一帯は、斉明天皇が七万人もの人夫を集めて、山を切り開き石を運んで人工的に作った地形らしい。
この事業は当時の人にとっても、何か不合理で意味がないものと思われていたらしく、狂心渠(たぶれごころのみぞ)と呼ばれていたと日本書紀に記述されている。
まあ古代の謎の巨石などと言っても、もう7世紀に入ってる頃で、世界史的にはつい最近のこととすら感じられる時代のものだ。
そう考えてみると、飛鳥の遺跡に感じていたムー的想像力もだんだん薄らいでいく。
いやしかしそれにしても、酒船石というなんに使ったのかわからない謎の巨石があるのは事実。
斉明天皇の命令によって作られたとしても、この巨石やその周辺のへんてこりんな遺跡は、当時のどういう流行から生まれたのか。もしやこれは斉明天皇の個人的センスから生まれたのか。
考えるほどに謎が謎を呼ぶ古代ミステリー。いつかタイムマシンができたら、当時の飛鳥に見学に行きたいと思います。
(何年か前の旅行で撮影。酒船石と私↓)
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