身体は、ときどき心より先に知っている。
遠足の前の日に、なんだかそわそわする。
試験の前に、お腹が痛くなる。
面接の前に、唇が乾く。
大切な人を思い出して、胸がドキドキする。
行かないといけないのに、玄関でなんだか足踏みしている。
頭で考えているつもりだけれど、
身体はもう先に答えを知っていることがある。
楽しみ。
不安。
緊張。
嬉しさ。
嫌だ。
好きだ。
心がうまく説明できない気持ちを、
身体が教えてくれているのかもしれない。
人は、理解してから感じるのではなく、
感じてから理解することがあるのだと思う。
むかし、
身体が送ってくる小さなサインを、
無理に片づけてしまうときがあった。
でも今は、
その違和感も、
その高鳴りも、
その足踏みも、
「それはあなたにとって大切なことだよ」
と伝えてくれているのかもしれない、
そう思っている。
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