「スマホを減らしたら、お腹が痛くなくなりました」
そう言われたとき、正直、私も驚きました。
お腹の調子で長く悩んでこられた方でした。外出先で「トイレに行けなかったらどうしよう」と思った瞬間に、痛くなる。腸そのものより、その一瞬の考えが引き金になっていました。
施術と並行して、スマホを見る時間を減らしてもらいました。狙いは腸ではありません。
東洋医学では、目を使いすぎると肝の血が減ると考えます。肝は緊張をゆるめる働きを持っていて、ここが消耗すると、体は張ったまま戻らなくなる。そして肝の緊張は、お腹のあたりに流れ込みやすい。
さらに、情報が多いと頭が休まりません。夜に見れば眠りが浅くなる。翌日、戻りきらないまま同じ緊張が始まる。
スマホを減らすというのは、お腹の対策ではなく、肝と頭の負担を同時に下げることでした。だから結果として、お腹が落ち着いた。
今日できることを2つだけ。
ひとつは体。寝る前の30分、画面を見ない時間を作ってください。目を閉じて座っているだけでかまいません。
もうひとつは考え方。「行けなかったらどうしよう」と思ったとき、その考えを止めようとしないでください。止めようとするほど強くなります。思ったな、と気づくだけで大丈夫です。
お腹の調子は、お腹だけの話ではないことがあります。
心当たりのある方は、保存しておいてください。
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