町屋良平さんの『IDOL』最高です! タイムトラベル青春群像劇✨記事より抜粋。
"アリキルがいる未来には、なかなかディストピアみがある。まず「夢」が軽犯罪にあたる。麻薬のようなもので、健康にも有害だというのだ。これはキム・リゲットのディストピア小説『グレイス・イヤー』(堀江里美訳、早川書房)の(未来の)原始社会などにも取り入れられていた設定だ。<中略>
とはいえ、町屋良平の『IDOL』は多くのディストピア小説と違って、そういう社会にならないよう警告しているのではない。むしろデフォルメされた未来から見ることで、現代社会の歪みを照らしだしているのが面白い。未来からの意趣返しとも言えるだろう。たとえば、未来では過去に意識だけが送致される「禁固刑」のことを「ディストピア」とあだ名している。これは「過去の創作物で未来を軒並み『ディストピア』としてフィクションにされ好き勝手に面白がられ傷ついた未来人の返す皮肉のようなもの」なのだ。"
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