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トワイライト新版画/作品解説】#
小林清親 《大川岸一之橋遠景》
一之橋は、両国橋下流の隅田川東岸に流れ込む堅川に架かる橋で、画面では対岸に小さく影に潜んでいる。満月に照らされ、あらゆるものが逆光のシルエットに沈む。
一方で月明かりが雲の端をきらめかせ、水面や濡れた地面を照らし、ゆらぐ人物の影を浮かび上がらせる。川面に灯火が長く延びる。光と影の繊細な描き分けが印象的な図である。
女性を乗せた人力車が疾走する。女性の髪形は「つぶし島田」のようで、粋筋の女性らしい。人力車にはつながれた綱を引く男がその前におり、通常より早く走れる二人引きだとわかる。人力車もまた明治3(1870)年に発明された開化の乗り物だった。
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