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文芸社文庫
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読売新聞 文化部
@YOL_culture
2026.08.28 10:56
ポストモダンの時代に何を書くのか、現代の文学につながる試み : 読売新聞 中上健次がいた場所④ ソウルから世界へ 『異族』(講談社文芸文庫)
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正木伸城
@nobushiromasaki
2026.07.14 13:48
「私が成吉思汗について一番書きたいと思ったことは、成吉思汗のあの底知れぬ程大きい征服欲が一体どこから来たかという秘密である」。井上靖は本書について、そう書き残している。歴史小説とは何か。史実とフィクションはどこで手を結び、どこで裂けるのか。『蒼き狼』は、その問いを日本文学史に刻みつけた作品だ。 物語の核にあるのは、テムジン、のちのチンギス・カンの出生の影である。彼の母・ホエルンは他部族から掠奪されてきた女性だった。テムジン自身、自分がほんとうに父イェスゲイの血を継いでいるのか、確信が持てない。だからこそ彼は、モンゴルの伝承にうたわれる蒼き狼の末裔であることを渇望し、血の証明の代わりに行為の証明を、つまり征服を積み重ねていく。井上はそう描いた。 ここでモンゴルの神話に触れたい。モンゴル最古の歴史書『元朝秘史』は、天の命を受けて生まれた蒼き狼と、その妻である白い牝鹿が大きな湖を渡ってきたという起源神話から始まる。蒼き狼と白い牝鹿を祖とするこの伝承は、モンゴル民族の誇りの源泉だった。また、掠奪婚は当時の草原では珍しいものではなく、女性をめぐる部族間の争奪が同盟と復讐の連鎖を生む社会の力学そのものだった。テムジンの母もテムジンの妻ボルテも、掠奪を経験している。井上はこの史実の骨格の上に「自分は何者か」という近代的な自己証明の主題を接ぎ木した。そして、この接ぎ木こそが日本文学史に残る論争を呼んだ。 1961年、大岡昇平が「群像」の文芸時評でこの作品を痛烈に批判した。大岡の言い分はこうだ。成吉思汗が出生の秘密に悩み、蒼き狼の伝承に霊感を受けて大征服を行ったという痕跡は史料のどこにもない。『元朝秘史』で家畜を害う獣として現れる狼を井上は都合よく読み替え、史料にない狼の原理を主人公に背負わせている。これが歴史小説と言えるのか、と。大岡は批判の結びにこう突きつける。「何よりまず歴史を知らねばならぬ。史実を探るだけではなく、史観を持たねばならない。この意味で、井上氏の文学は重大な転機にさしかかっているのである」。井上は自作について反論を書き、大岡はさらに再反論した。戦後文学を代表する二人が一冊の小説をめぐって真っ向からぶつかった。 ぼくはこの論争を、どちらが勝ったかで語りたくない。むしろ、小説家と批評家が全力で衝突したこの緊張そのものが日本の歴史小説を鍛えたのだと思う。争点は要するに、歴史小説はどこまで史実を離れてよいかという一点だった。史実に忠実なだけの物語は年表になる。史実を離れすぎた物語は歴史の衣装を借りた空想になる。その細い尾根を歩くのが歴史小説家の宿命だ。 大岡の批判は史学的にはおおむね正しい。今日のモンゴル史研究の水準から見ても、井上のチンギス像は史実から遠い。だが、それでもぼくは思う。井上は史料の裂け目に「人間の孤独」という光を差しこんだ。出自の不安を行為で埋めようとする人間の業。それは十三世紀の草原にではなく、いつの時代のどの人間の内にもある。自分が何者かを血統で証明できないから行為で証明しつづける。この構図は、身分や家柄が効力を失った近代人の姿そのものではないか。 ぼくらは誰も、生まれによっては何者でもない。だから業績で、実績で、フォロワー数で、自分を証明しつづける。井上が成吉思汗に託したのは、たぶん、近代人の終わりのない自己証明の苦しみだった。だからこの小説は、十三世紀の物語でありながら、読む者の現在に刺さる。 『蒼き狼』井上靖(新潮文庫、新潮社)
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蓼食う本の虫
@tadeku_net
2026.07.29 22:00
Kindle日替わりセール、本日50冊が199〜499円! ちくま新書、講談社文芸文庫、講談社文庫など8冊ピックアップしています👀 0時頃で入れ替えです。気になる1冊を見つけてください 石井直方『カラダが変わる! 姿勢の科学』 速水健朗『1995年』 嘉数次人『天文学者たちの江戸時代 ──暦・宇宙観の大転換』 藤田覚『勘定奉行の江戸時代』 波頭亮『文学部の逆襲 ──人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」』 石川淳『白頭吟』 柄谷行人『反文学論』 相沢忠洋『「岩宿」の発見』
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ジュンク堂書店 名古屋店
@junku_nagoyaten
2026.06.22 05:20
【文芸フェア】 集英社文庫『ナツイチ2026』開催中です! 対象の書籍1冊お買い上げで、よまにゃクリアしおりを1枚プレゼント!!🎁今年は4色です😼 夏の読書にぜひ!📚
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まつこさんの「いろいろやってみたけど本が一番すきだったっぽい」【公式】
@moyukukamui
2026.06.22 12:40
講談社文芸文庫600冊以上がKindleで最大85%還元セール | 蓼食う本の虫
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蓼食う本の虫
@tadeku_net
2026.06.21 02:17
講談社文芸文庫がKindleで最大85%ポイント還元! 600冊以上が対象。大江健三郎、井上靖、多和田葉子ほか純文学・評論の定番が70%前後で還元されています👀 『万延元年のフットボール』『本覚坊遺文』『狂人日記』ほか、100冊ピックアップしています📝
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ドクショと!
@kusatu9
2026.07.27 02:53
超ド級の怪奇小説 【📅27日限定】日替わりkindleセール お供え (講談社文芸文庫) ⇒ 表題作、えげつなく怖いですからぜひこの機会に。日本怪奇文学で最高峰ではないでしょうか
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蓼食う本の虫
@tadeku_net
2026.06.20 16:02
本日のKindle日替わりセールが399 or 499円! ちくま学芸文庫・講談社文芸文庫など👀 『甘粕大尉』『田紳有楽 空気頭』『数学の好きな人のために』ほか、全49冊から気になる1冊を(0時過ぎに入れ替わります)
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蓼食う本の虫
@tadeku_net
2026.06.23 15:47
今日のKindle日替わりセール、299〜499円! ちくま新書・ちくま文庫・講談社文芸文庫が並んでいます👀 『人間はどういう動物か』『脳の誕生』『アポロンの島』ほか、気になる1冊を見つけてください(0時に入れ替わり)
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読売新聞 文化部
@YOL_culture
2026.08.22 21:09
8月23日本よみうり堂です 投稿特集 この夏、読みたい一冊 中上健次がいた場所④ 『異族』 講談社文芸文庫 ポケットに3冊 勅使川原真衣さん ①近藤康太郎『三行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾 増補版』CEMH文庫 ②ジュリア・ケラー『やめる 最良の人生戦略』日経ビジネス人文庫など
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