登録して招待リンクを共有すると、動画再生報酬と紹介報酬を獲得できます。

昔の芸術をつぶやくよ
@LfXAMDg4PE50i9e
☆拙著発売中☆ 〇「カラー版 名画でわかるヨーロッパの24時間」(平凡社・重版3刷目突入) 〇「愛と官能の名画」(さくら舎) 〇「昔の芸術を〈少女漫画風に〉つぶやくよ」(角川) 〇「つい人に話したくなる名画の雑学」 (角川) 本をご購入の際はアマゾンで「ヤスダコーシキ」と検索ヨロシク。 お仕事依頼はDMで!
参加 September 2018
21.3K フォロー中    244.3K ファン
男はトロイア戦争の英雄オデュッセウス。そして彼を見上げている犬はアルゴスです。アルゴスは長い長い間、この男を待っていたのです。 オデュッセウスは敵だらけの故郷イタカの様子を探索する為、物乞いに変装して久しぶりにイタカへ潜入しました。彼は宮殿の門に近づくと、一匹の犬が横たわっている事に気付きます。 ダニと糞にまみれ、やせ細って起き上がる事もできない犬。犬はオデュッセウスを見ると顔を上げ、彼に向って力なく尻尾を振りました。 オデュッセウスは思い出します。この犬がずっと昔、故郷に置き去りにした自分の犬アルゴスである事を。アルゴスはオデュッセウスの事を覚えており、物乞いに変装した彼をすぐに見抜いたのでした。 オデュッセウスはその健気な心を思い、涙を流します。しかし彼は隠密行動中。犬を抱いたりしたら正体がばれて敵に捕縛されてしまうでしょう。彼は視線のみで犬に愛を伝え、その場を通り過ぎたのでした。 十数年ずっと大好きな主人の帰りを待ち続けたアルゴス。彼はこの一瞬のためだけに生きていたのかもしれません。主人を見送ると、彼は静かに目を閉じ永遠の眠りにつきました。 9/11公開の映画「オデュッセイア」にちなんでこの悲しいエピソードをご紹介しました。画像はブリトン・リヴィエールの「ULYSSES AND ARGUS」(1885)でした。なおオデュッセウスは英語でユリシーズと表記されます。
もっと見る