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Lord Luther-Hiroshi Ichimura
@luther_ichimura
声楽家・シェイクスピア俳優/発声・発語・滑舌・演技指導者/ボイトレに筋トレを持ち込んだパイオニア 国立音楽大学声楽科卒/欧米にて研鑽を積む 東京二期会会員(市村ヒロシ名義)/国際演劇協会日本センター会員/NPO法人副理事長/『副次的文化系歌曲祭』運営委員会委員長/合唱集団EARTH名誉サポートメンバー/昭和音楽大学講師
参加 September 2010
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優しさと甘さは違う。 舞台や稽古場にいると、この二つが混同されているように感じることがある。 相手を傷つけないようにすることは大切である。 しかし、目の前で起きている問題に触れないまま、結果として相手が同じところでつまずき続けるなら、それは優しさではなく甘さなのではないかと思う。 本当の優しさは、いつも柔らかい言葉だけで出来ているわけではない。 時には、耳の痛いことを伝えなければならない場合もある。 ただし、その目的は相手を追い詰めることではない。 その人が何に困っているのかを見た上で、どうすれば受け取れる形で伝えられるかを考えることだと思う。 甘さは、一見すると優しく見える。 その場の空気は悪くならないし、相手も傷つかないように見える。 しかし、先送りにされたものは消えない。 発声であれば、無理な使い方が癖になるかもしれないし、演技であれば、相手を受け取らないまま自分の反応だけを繰り返す癖が強くなるかもしれない。 私は、優しさとは、相手に不快な思いをさせないことだけではないと思っている。 その人の可能性を見捨てず、その場しのぎの穏やかさで済ませず、伝えるべき時には言葉を選んで伝えること。 優しさの名前で甘さを正当化してしまうと、結局は人も作品も育たなくなるのではないだろうか。
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