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日居月諸
@muselmann1942
本を読むのは嫌いですが、本を読んでいます。「ハイライト」タブに本の感想をまとめています。noteでいろいろ書いています。最新記事→
参加 October 2024
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このニュースはいくつかの文脈を踏まえながら読む必要がある。モロッコは過去に何度も自国民を「移民」としてセウタに送り込んでいる。そうすることでスペインに混乱をもたらし、外交カードにするのが狙いだ。今回の件が意図的なものなのかは不明(モロッコも現状否定している)だが、その可能性は排除しがたい。 2021年にもセウタに一万人近い人々が押し寄せたことがあった。これはスペインが、モロッコと敵対するポリサリオ戦線の指導者を治療のために受け入れたのが原因だ。モロッコは意図的に国境警備を緩め、セウタを混乱に陥れた。これは最終的に、2022年にスペインがモロッコの西サハラ自治計画を承認するという結果にまで至った。このように、モロッコは国境管理を外交戦略に組み込んでいるのだ。 では、もし今回もモロッコが意図的に同様の戦略をとっていたとしたら、その動機は何か? スペイン首相ペドロ・サンチェスは最近アルジェリアを訪問した。西サハラ問題に絡んで、2022年以降両国の関係は悪化していたが、改めて関係を構築し直そうとしている。面白くないのはモロッコだ。モロッコはアルジェリアと2021年以来断交している。スペインにとってのアルジェリアの存在感が高まれば、相対的にモロッコの存在感は薄まる。 仮に今回の流入が意図的なものでなかったにせよ、押さえておくべきなのは、こうした移民は政治の失敗によって生み出されているものだということだ。モロッコは表層的には経済成長を続けているが、若年層の失業率は高い。雇用機会を得られなかった結果、モロッコを離れて他の国に移る人々も多い。地域格差や、貧富の差も著しい。 移民に宥和的なスペインの現政権に批判的な極右は「そら見たことか!」と一斉に非難し始めているが、そもそもの原因を作っているのはモロッコの方だ。外交カードとして使われているにせよ、経済的な原因でもって移住を迫られているにせよ、モロッコの人々は棄民に近い存在としてセウタに行かざるを得ないのである。
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