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中井 圭
@nakaikei
映画解説者。「映画の天才」「偶然の学校」代表。「文藝別冊 クリストファー・ノーラン 増補新版」「スティーヴン・スピルバーグ 映画の子」「森田芳光全映画」「観ずに死ねるか」など。各種媒体に映画評寄稿のほか、映画イベント登壇、審査も担当。日本酒、台湾、温泉、鮨、旅が好き。 nakaikei.work@gmail.com
参加 October 2009
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クリストファー・ノーランの新作『オデュッセイア』、3夜連続3回目。上映時間が3時間くらいあるけどまったく飽きず、観るほどに面白いのは、作り込みの強度なのは間違いない。 映画化にあたって、ノーランが原典から何を変えたのかが、本作を理解する意味では大きい。そもそもあの本を読むのは大変だけど(書き方にかなり癖があるのと構成もトリッキー)、ざっくり概要だけでも知っておくと、ノーランの意図は理解しやすくなる。 でも、当然ながら何も知らなくても分かるように作ってあるから、映画だけ観ようという人もきちんと理解できる上に、いまを生きていれば深いカタルシスを感じることができるように作られているから、これだけのグローバルヒットになっているのでしょう。 つまり、この映画は相当バランスが良い、という印象。これまでのノーラン的複雑さは原典の複雑さを考えるとかなり抑えられ、かなりわかりやすく整理整頓されていることも、この作品に対峙する姿勢と成熟を感じる。
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