全文8行。Anthropicの社内でよく使われているSkill「ELI5」の中身は、それだけだった。
・上3行は「いつ使うか」の説明で、実際の指示は下2行だけ
・その2行は「何も知らない人向けに、大きな絵と少ない文字のHTMLで説明して」
・公開したのはAnthropicで働くThariq氏
・公式プラグインではなく、有志が持ち寄る claude-plugins-community に置かれたもの
・導入はコマンド2行
テツメモさん(
@tetumemo)が自分の記事を投げてみたら、たしかに分かりやすい。ただ毎回「もう少し詳しく図解して」と打ち直していたそうで、その物足りなさが3つに分解されていた。
・深さが足りない。指示が1行なので、どこまで踏み込むかはAIのその時の判断任せ
・実行のたびに色も余白も文字サイズも変わる。同じ日に作った2枚が別の会社の資料に見える
・カードとアイコンは並ぶのに、要素どうしの関係が線と矢印で描かれていない
そこで足した作法のほうが、保存しておきたい内容だった。
・いきなり1枚にせず、つまずきを3〜5個の問いに割る。1問につき1セクション1図
・たとえ話は最初から最後まで1本だけ通す
・矢印には「何が流れるのか」を必ず書く。ラベルの無い矢印は情報がゼロ
・片方向は矢じり1つ、両方向は2つ、「ときどき」「自動で」は破線
・登場人物は5つまで。6つ以上は、そのセクションが割れていない合図
・色はデジタル庁「ダッシュボードデザイン実践ガイドブック」準拠で固定。色は発明しない
その図をHeyGenが無料公開しているHyperFramesに渡すと、縦60秒・横3分・横5分の音声つき動画になる。検収結果は1920×1080/30fps・2分13秒、音量-16.7dB、作業開始から書き出しまで31分。GPT-5.6 Lunaという安いモデルで最後まで通ったという。
面白いのは失敗のほうが具体的なこと。読み物の図を動画へ運ぶとき、AIは「似た図」を描き直していて、5枚のうち2〜3枚が静かに落ちていた。エラーは出ず、静止画も崩れず、並べて見比べない限り気づけない壊れ方だったそうだ。
指示文を長くするより、作法を先に渡す。図解に限らず効きそうな話だった。