登録して招待リンクを共有すると、動画再生報酬と紹介報酬を獲得できます。

遠音
@tonefnjk
言葉にならなかった感情や、繰り返される関係について書いています。 愛着|家族|喪失|境界
参加 May 2026
190 フォロー中    125 ファン
「人間関係の悩みは、実は自分も構造を維持する要因になっていることがある」 人は、 壊れる前に動けなくなるとは、限らない。 むしろ、本当に限界が近い人ほど、 いつも通りに振る舞おうとすることがある。 笑う。 気を遣う。 仕事に行く。 子どもの準備をする。 相手の話を聞く。 空気を壊さないようにする。 だから周りには、 「まだ大丈夫そう」に見える。 けれど本人の中では、 かなり前から限界を超えていることも少なくない。 臨床では、 家族を「個人の集まり」ではなく、 ひとつのシステムとして見ることがある。 たとえば、 ひとりの子どもが不登校になったとしても、 「その子に問題がある」 と単純には考えない。 その子が、 家族全体の緊張や無理、 言葉にならない苦しさを、 身体や行動で表していることがあるから。 つまり、 “症状を出した人”だけを見るのではなく、 その背景にある関係性や構造を見る。 これは、 家族だけではなく、 職場や夫婦、 さまざまな関係の中でも起きている。 いつも明るい人。 空気を回す人。 責任感が強い人。 頼られる人。 そういう人が、 システム全体の緊張を、 引き受けていることがある。 幼い頃から、 「ここで自分が崩れたらまずい」 という空気の中で育った人は、 なおさらそうなりやすいかもしれない。 誰かの不安定さを見続けた人。 場が壊れないように、 無意識に調整役になってきた人。 そういう人は、 役割を降りること自体に、 強い不安が出ることが多いだろう。 皮肉なことに、 役割を担える人ほど、 周囲からは「安定している人」に見えやすい。 当人も、役割期待に応える自分が、自分の知っている自分であれば、なおさら、役割を担わない自分に気づけなかったり。 家族の調整役だった人。 感情の強い人のそばで空気を読んできた人。 弱音を吐く前に、 周囲を優先することを覚えた人。 あるいは、 職場で頼られる側になった人。 支える役になった人。 「あなたがいると助かる」と言われ続けてきた人。 そういう人は、 自分が止まったときの、 周囲の顔が先に浮かぶ。 困る家族の顔。 困る子どもの顔。 困る後輩の顔。 困る上司の顔。 だから、 止まれない。 「自分が止まったら、回らなくなる」 が、まず来る。 そして、 そういう人ほど、 本当に限界が来ても、 ぎりぎりまで動けてしまう。 だから周囲も気づきにくい。 本人も、 「まだやれているから大丈夫」 システムから抜けるには、 勇気がいる。選択肢にすら無いこともよくある。 システムの中にいる自分には気づきづらい。 自分が抜けたら、 崩れる気がする。 けれど 「自分が少し手を離しても、 この人は、この人なりに考え始めるかもしれない」 と、 他者の主体を信じてみること。 誰かひとりが、 無理を続けることで保たれる関係ではなく、 それぞれが、 少しずつ自分の足で立てる関係へ。 システムから抜けることは、 見捨てることではなく、 抱え続けていたものを、 少しずつ、 それぞれの手に返していくこと そういう考えもあると、知ってみるのは どうだろう。
もっと見る