前座の頃。龍玉兄さんの名前が「のぼり」で私が「才ころ」。その日、楽屋働きを終えた後に二人で話していた時。
兄「俺さ、酒飲み過ぎて寝坊とか続いたりして、もう自分でもダメだなと思ってさ、実は今日師匠に『噺家やめます』って言ったんだよ」
才「え〜ッ!? マジっすか!! 雲助師匠はなんて答えたんですか?」
兄「師匠はさ、『うーん……他にやりたいことでもあるのか?』って聞いてきてさ。『……いえ、ありません』って言ったら、『じゃあ、もう少しここにいなよ』って言ってくれたんだよ。本当に良い人だよぅ……」
忘れられない会話です。のぼり兄さんは幸せ者だなと、私は本気で思いました。
存在感抜群の落語家、蜃気楼龍玉。ずっと優しくて素敵な兄さんでした。ありがとうございました。
合掌
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