両国のインドレストラン 「Samzana 」さんに行ってまいりましたー。
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満腹。
胃袋の空間をただ単に食べ物で満たすだけではない。
充足感や幸福感は心を満たす。
それならば…。
満福。
ふむ。こちらのほうがしっくりとくるではないか。
「食べ放題」
約束された満福への道。
妄想が好きな私は、ドーパミンが受容体に結合しては離れ、離れては結合するといった、「満福」への道すがらを思い浮かべる。
そして、「脳内で起きていることを脳内で考えるとは少し面白いな」とぼんやり考える。
「ナン、食べ放題」
インド・ネパール料理店において、ランチ帯に良くみる謳い文句である。
文字通り、ナンをいくらおかわりしても無料という意味だ。ただしナンはプレーンなナンに限る。
乳製品をこよなく愛す私にとってチーズを食べることは当然の流れであり、チーズナンというものが存在するからには、チーズナンセットを頼まない道理がない。
その際、既出である「満福」への道を歩むべく食べ放題のレールに乗ることはできるが、2枚目以降はプレーンなナンとなる。
ここ「インドレストラン Samzana 両国店」においてもチーズナンセットを頼もうとした矢先、ある文言が目に入る。
「チーズナン、食べ放題」
チーズには、ドーパミンの材料となるアミノ酸「チロシン」が豊富に含まれており、脳内でドーパミンの分泌を助ける働きがある。
現在、私の脳は、ドーパミンが上がることを想像しドーパミンが分泌されている、夢の永久機関状態だ。
トロイの木馬のように内部から理性を壊された私に、抗う術はなかった。
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チーズナンセット 1200
・チーズナン
・好きなカレー1種(マトンカレー)
・サラダ
・ドリンク(ラッシー)
チーズナン食べ放題 +390
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一度で2枚食べることすら無く歩んできたチーズナン人生ではあったが、「3枚食す」という大きな目標を立ててみる。
問題となるのはチーズナンのお供だ。
3枚食べきるには、カレー1種類では心許ない。
カレーを節約して食べるにも2枚が関の山だ。
残り1枚をどのようにして食べきるか、綿密な計画が必要となる。
チーズナンが届くまでの間、熟考に熟考を重ね一筋の光明を見出す。
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さあ、めくるめくチーズナンタイムの幕開けだ。
銀の皿に置かれた円形のチーズナンは、等分され四つの扇形へと形を変えている。
断面からは溶けたチーズが溢れている。
まるで、私の垂涎を現しているかのようだ。
まずは扇2枚を何もつけずにいただく。
チーズをチーズたらしめる味を堪能。
「私はチーズを楽しみに来たんだ」と言わんばかりで、どこかチーズ通な雰囲気を漂わす。
上々のスタートだ。
残りの扇2枚はカレーをつけてたいらげる。
さあ、2枚目のチーズナンだ。
チーズナンにサラダを敷いたあと、カレーの中にあるマトンを置き、くるんで食べる。
ケバブから着想を得たこの作戦は成功と言えよう。
新しいナンの食べ方の未来を切り開いた記念すべき1日とも言える。
2枚目も平らげた。いよいよ3枚目だ。
ここで自分に問いかける。
本当にいけるのか?
もう腹8分目は超えている。
つまりチーズナン1枚は腹4分目とも言える。
計算があわない。
腹2分目しか残っていない胃袋に、腹4分目に相当するチーズナンを入れる事となる。
俺の中のもう1人の自分がささやく。
「もうやめとこうよ。カレーだってもう少ないじゃないか」
だが、俺はそんな生半可な気持ちでチーズナン食べ放題という世界に飛び込んだわけでは無い。
3枚目のチーズナンが届く。
腹を、十二分に力を発揮させるしかない!
扇2枚を食べて、残るは扇2枚。
もうカレーは無い。
腹は10分目だ。
俺の中のもう1人の自分がささやく。
…いや、歌い出す。
曲は、藤井風「何なんw」。
♪♪♪
それはナンナン。
先がけてわしは言うたが
それならばナンナン
何で何も聞いてくれんかったん
♪♪♪
ナンにつけるものは何も無い。
馬鹿につける薬も無い。
馬鹿だっていいじゃないか。
「貪欲であれ、愚かであれ」
スティーブ・ジョブズが引用し有名になった、バックミンスター・フラーの言葉だ。
道を切り開くには、時には愚かさも必要なんだ。
貪る。
初心に返り、何もつけていないチーズナンを食べる。
貪る。
たどり着いた、腹12分目。
完食である。
「今までのチーズナン人生は間違っていなかった」
残さず食べることにより守り抜いた誇り。それはこれからもチーズナンを愛する権利を維持したとも言えよう。
満福。
胃袋の空間をただ単に食べ物で満たすだけではない。
充足感や幸福感は心を確かに満たしていた。
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