原発事故をモチーフにしているのに日本で翻訳等されて販売されないのは海外漫画への閉鎖性の証拠という理屈は飛躍が過ぎる。なぜ、これを例示した?
屋内で土足や「すぐに放射能の影響が出て疲労、鼻血」の描写で作者がまともに取材していなことや、背景にある文化を知らないのが分かる。ファンタジー にしては社会問題を扱っているように見せかけている。しかもニンジャが忍術だけでなく魔法を使うファンタジーと違い、Retour à Tomiokaにまつわる当事者が存在し、いまなお風評を払拭できず苦しんでいる。
原子力災害直後に被災地に入り込んだ海外の報道機関、2010年代半ばにやらかしていった外国人(もちろん日本人もいた)の視線を、きれいなパッケージに包んだだけの表現に呆れる以前に驚き、言葉を失った。
この漫画を取り上げた以上は、内容を熟読したはずだが、気づかなかったのだろうか。
わざわざ例示された漫画の内容を前にしたら、正直なところ海外漫画の受容問題なんてどうでもよい。どうでもよいくらいに吹き飛ばしてしまった。どうでもよいのに、わざわざ引用するのは、Retour à Tomiokaそのものが闇深いからだ。
なぜ、これを例示した? なぜ気がつかない? 言葉を失ったあとに出てきたのは、この問いだ。
显示更多