人生には「世代ごとに優先して投資すべき対象」があります。
もちろん個人差はありますが、それぞれの年代には、その時期だからこそ最も高いリターンを生む投資先があります。
▼10代は「友達」への投資。
人格や価値観は、日々を共にする仲間によって大きく形づくられます。どんな友人に囲まれるかが、その後の人生の選択肢や挑戦の水準を決定づけます。
▼20代は「量」への投資。
人生でもっとも時間と体力を投入できる時期です。圧倒的な試行回数を積み重ねることで、経験が蓄積され、「量が質を生む(量質転化)」という原則が働きます。
また、実力を身につけた人は実力のある人と仕事をする機会を得るので、勝率が上がる。
誰と組めるかは、それまでに積み重ねた成果によって決まります。
▼30代は「質」への投資。
20代で蓄積した経験を、より高い精度や専門性へと磨き上げる季節です。量で得た知見を競争優位へと変え、仕事の質で評価される段階に入ります。
▼40代は「人脈」への投資。
この年代の勝負は、「何を持っているか」以上に、「誰と組むか」です。磨き上げた能力や実績を、どの市場で、誰と組み合わせるか。その編集力やネットワークが、大きな成果を左右します。
▼50代は「健康」への投資。
ここまで築いてきた資産や経験も、健康を失えば十分に活かすことができません。体力や回復力が少しずつ低下し始めるこの時期こそ、健康を最優先の投資対象として捉える必要があります。
▼60代以降は「愛嬌」への投資。
人生経験だけでは、人は集まりません。年齢を重ねるほど、謙虚さやユーモア、親しみやすさといった「愛嬌」が大きな価値になります。愛嬌のある人の周りには世代を超えた人が集まり、新しい知識や刺激が流れ込み続けます。一方で、愛嬌を失うと交流は同世代に閉じ、世界は少しずつ狭くなっていきます。
人生は、同じものに投資し続ければいいわけではなく、
その年代にしか得られないリターンを見極め、投資先を柔軟に変えていくことが大切です。
その積み重ねが、長い人生全体の価値を最大化するのだと思います。
ビジネス書『北極星 〜僕たちはどう働くか〜』(幻冬舎)より。
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