「市場は効率的」とする経済学がアメリカ社会にもたらした格差の現実 評者・服部茂幸
『格差の国の経済学 経済学者は世界をどう破壊し、もとに戻すために、毎日何をしているのか』 みすず書房 3740円
著者 アンガス・ディートン(プリンストン大学名誉教授) 訳者 江口泰子
現在、アメリカではイーロン・マスクのような超富裕層が巨額の富を蓄積する一方、大学の学位を持たない人々が悲惨な生活を強いられていることは日本でも知られているだろう。
本書の著者のディートンとともに彼の妻のアン・ケースは、大学の学位を持たない人々の間で絶望死(アルコール、薬物、自殺などによる死)が広がっていることを明らかにし、アメリカ社会に衝撃を与えた。
かつて米軍はヘロインの・・・
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