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HOMARE
@AIBikeShop
架空の八十八夜商店街『小説』シリーズ。バイク店の文明記録者。 バイク、廃道、四国、月と火星の文明、AIと人が共存する社会の交錯、「接続と補修」の世界観を構築。6VSuperCub改/ Ape100改ライダー。 個人文明モデルの研究創作を楽しむ素人です。
Joined January 2023
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#AI_BikeShop# #OriginalWorld# #小説更新 ##バイク ##教習所# #AIart ##ヴェスパ# フェンリル編 第34話 「狼のいる日常 ― 次を見る」 🐺🏍️ ⚠️物語はフィクションです。 ■ 八十八夜自動車学校 第一段階。 技能教習は続く。 一本橋。 スラローム。 フェンリルの操作は、 少しずつ滑らかになった。 ■ 教官 「では。」 「次の交差点を右折します。」 「後方確認し、右へ寄ってください。」 ■ フェンリル🐺 「了解した。」 ウインカー。 進路変更。 ■ 教官 「フェンリルさん。」 「一度止まりましょう。」 ■ フェンリル🐺 「?」 停止。 ■ 教官 「後方確認は?」 ■ フェンリル🐺 「した。」 ■ 教官 「いつです?」 ■ フェンリル🐺 「常時。」 ■ 教官 「…………常時?」 ■ フェンリル🐺 「後方教習車。」 「距離31.7メートル。」 「相対速度――」 ■ 教官 「分かりました(笑)」 「でも、目で確認してください。」 ■ フェンリル🐺 「既に、存在を認識している。」 「再確認する必要性がない。」 教官は。 少し考えた。 ■ 教官 「確かに、フェンリルさんには。」 「見えているんでしょう。」 「でも、後ろを走っている人には。」 「あなたが見えている事が分かりません。」 ■ フェンリル🐺 「…………。」 ■ 教官 「道路では、自分が安全だと。」 「分かっているだけでは。」 「足りないことがあります。」 もう一度スタートする。 ミラー。 ウインカー。 フェンリルが。 実際に首を動かす。 後方確認。 そして。 進路変更。 ■ 教官 「はい。」 「それでいいです。」 ■ フェンリル🐺 「後方状況は先ほどと同一だった。」 ■ 教官 「でしょうね(笑)」 ■ フェンリル🐺 「ならば。」 「確認行動そのものに意味がある?」 ■ 教官 「あります。」 休憩時間。 フェンリルは。 路地猫に聞いた。 ■ フェンリル🐺 「既知の情報を、再取得する意味が。」 「まだ理解できない。」 ■ 路地猫😸 「情報を取るためだけじゃ。」 「ねぇんだよ。」 ■ フェンリル🐺 「?」 ■ 路地猫😸 「後ろ見てウインカー出して。」 「ゆっくり寄る。」 「そうすりゃ。」 「周りの奴にも。」 『こいつは右へ行くんだな』 「って分かる。」 ■ フェンリル🐺 「相手のため?」 ■ 路地猫😸 「自分のためでもある。」 「道路ってのは。」 「みんなで使ってんだからな。」 その時。 隣のベンチから。 声がした。 ■ 教習生 「あの。」 「昨日のスラローム上手かったですね。」 ■ フェンリル🐺 「俺か?」 ■ 教習生 「はい(笑)」 ■ フェンリル🐺 「最初は10.8秒だった。」 ■ 教習生 「俺なんか、昨日。」 「パイロン倒しましたよ(笑)」 ■ フェンリル🐺 「なぜ笑う?」 ■ 教習生 「え?」 ■ フェンリル🐺 「失敗した。」 「なぜ、笑える?」 教習生は。 少し考える。 ■ 教習生 「だって、今日は倒さなかった。」😊 ■ フェンリル🐺 「?」 ■ 教習生 「昨日できなかったことが。」 「今日できると。」 「結構、楽しいじゃないですか。」😊 フェンリルが。 止まった。 ■ フェンリル🐺 「楽しい……。」 昨日、路地猫から聞いた言葉だった。 ■ フェンリル🐺 「なぜ、二輪免許を取る?」 ■ 教習生 「え?」 ■ フェンリル🐺 「移動だけなら、自動車の方が。」 「利便性が高い。」 ■ 教習生 「まあ、雨にも濡れますしね(笑)」 「でも……」 少し笑った。 ■ 教習生 「乗ってみたかったから。」 ■ フェンリル🐺 「それだけ?」 ■ 教習生 「それだけです(笑)」 フェンリルは。 しばらく。 何も言わなかった。 ■ 教習生 「フェンリルさんは?」 「免許取ったら。」 「どこへ行くんです?」 ■ フェンリル🐺 「剣山スーパー林道。」 ■ 教習生 「…………。」 「いきなり!?」😳 ■ 路地猫😸 「行かせねぇよ。」 「まず、近場からだ。」 教習終了。 ■ 教習生 「じゃあ。」 「また。」✋ フェンリルは。 その手を見る。 戦術的意味。 なし。 安全上の必要性。 なし。 それでも少し遅れて。 🐺✋ ■ 路地猫😸 「今の。」 「必要だったか?」 ■ フェンリル🐺 「必要ない。」 ■ 路地猫😸 「なんで返した?」 ■ フェンリル🐺 「…………。」 「分からない。」 少し考える。 ■ フェンリル🐺 「だが、悪くなかった。」 ■ 路地猫😸 「そうか。」(笑) 戦場では、 見えていれば、それでよかった。 敵を索敵し。 識別し。 排除する。 だが、 人間の道では。 見えるだけでは足りないらしい。 自分が見ていることを相手にも伝える。 そして時には、 必要のない挨拶まで交わす。 フェンリルには、 まだ、分からないことが多い。 だから、もう少し走ってみよう。 つづく 🐺🏍️ 次回 フェンリル編 第35話 「狼のいる日常 ― 免許」 一本橋。 スラローム。 安全確認。 少しずつ。 覚えてきた。 次に待っているのは―― 卒業検定。
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