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『風林火山のむすめ』5/20発売!! 木下昌輝
@musketeers10
5月『風林火山のむすめ』を刊行! 歴史エンタメと創作論について呟く。歴史に翻弄されるアラヒフの歴史小説家。 直木賞候補4回。作風ダークになりがち。長編は苦手、短編の方が得意。趣味は無。焼肉とラーメンが好き。フレブルと同棲中。24年6月「愚道一休」
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11月発売の「汝、室町の王たれ」の4人目のインタビュイーは月輪という公家です。 一応、実在の人物で五摂家の二条家と主従契約を結ぶ公家です。 これも二条良基がインタビュー時には死去しているためにかわりに語っていただきました。 さて、二条良基です。若き義満を支えた両輪ともいうべき人物がふたりいて、ひとりが武の細川頼之でもうひとりが文の二条良基です。 当代随一の学識と審美眼の持ち主でいち早く、世阿弥の才能に気づいたほどです。そして、世阿弥にラブレターかよ、という手紙をしたためています。孫もいる爺いなのにです。 良基自身は北朝の関白を五度ほど歴任したほどでしたが、後醍醐天皇を信奉するなど不思議な男です。 彼は義満を公家として教育する役目を負いました。良基自身、途絶した朝儀を復興したいと考えており、一方で義満は南北朝を統一するためには、北朝に振り回されたくなかったので、公家として頂点を極めようと思っていました。 そんなふたりの利害が一致したのです。 良基の教育によって、義満は公家世界の礼法や儀礼を完全マスターしました。 そして、義満は公家の世界のトップに躍り出て、とうとう天皇や上皇以上の権力者になるのでした。
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11月発売、汝、室町の王たれ 三人目のインタビュイーは細川頼元です。 管領ですが、この章での主役は彼の兄の細川頼之です。 残念ながらインタビュー時点では頼之は死去しているためにかわって弟の頼元に取材した形です。 細川頼之は義満を支えた名臣です。 軍事能力はかなりのもので、ほとんど負けたことがなかったようです。 また、二代将軍の義詮が死の間際に呼ばれ、義満の父となって支えるように依頼されたといわれています。 源氏の武士にしては珍しく、彼は〝いい人〟なんです。 すごく常識的というか。しかもその常識が現代的なんですね。 奥さんはひとりだけで、しかも子供もいませんでした(早逝説あり)。 なぜ、側室を持って後継者を作らなかったのか不思議です。 ただ、いい人がゆえに管領に就任してからは、人間関係に束縛され貧乏籤を引くことが多くなります。 実務能力はあったと思うのですが、優秀がゆえに頼られ、その反対勢力から敵視されるようなこともありました。 また管領職が忙しいために、前線に出ることができず、それにかわって山名一族が戦場で功績をあげて、巨大な勢力へと変貌していきます。 最後は、頼之の反対派が義満館を御所巻きして、失脚。 さらに、反対派の圧を受けて義満から追討令まで出されます 一度は鉾盾となる義満と頼之ですが、明徳の乱で挙兵した山名一族と戦うために再びタッグを組みます。 この時、頼之は四維の陣なる奇妙な陣を構えて、敵を迎え討つことになるのです。
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