生成AIと議論して遊んでたらちょっとだけ考えさせられたので、久しぶりに投稿します。
マルクスは「手動の製粉機は封建社会を、蒸気の製粉機は資本主義社会を産む」と言いました。これは生産力とその所有が産み出す階級関係を端的に言い表したもの。
では「AIロボットによる製粉機」はどんな社会を産むのだろうか。
AIと何度かやりとりした結果、AIの結論はこうです。
『手動の製粉機は封建領主を産み、蒸気式製粉機は産業資本家を産み、AIロボット製粉機は「計算資本家」または「プラットフォーム領主」を産む。』
どういうことか。
ここでいう「計算資本家」とは、単に工場を所有する人ではありません。次のものを所有・支配する主体です。
AIモデル
学習データ
ロボット群
半導体・GPU・クラウド
電力・冷却・通信インフラ
物流ネットワーク
特許・標準・API
顧客データとプラットフォーム接点
蒸気式製粉機の時代には、「工場を持つ者」が強かった。AIロボット製粉機の時代には、物理的工場だけでなく、知能・データ・計算資源・ネットワークを持つ者が強くなる、というわけです。
しかしここで根本的な矛盾が産まれます。資本主義は労働者を雇って利潤を得る仕組みなのに、AIロボットは労働者をどんどん不要にします。
すると矛盾が生まれます。
・企業は労働コストを削減したい
・だからAIとロボットを導入する
・しかし労働者の所得が減ると商品を買う消費者も減る
つまり
・社会全体で生産能力は増えるが購買力は不足する
一時的には
AI・データ・計算資源・ロボット・プラットフォームの所有者vsそれらにアクセスしなければ生産も生活もできない人々
という構図が生まれるでしょう。そこでの人間の役割・分類は以下のようになります。
・AIを設計する少数の高度人材
・ロボットを保守する技術者
・AIに指示を出す管理者
・AIでは代替しにくい対人・ケア・政治・創造的労働
・データを提供する利用者
・プラットフォームに従属する個人事業主
・仕事から排除される余剰人口
しかし、AIやロボットで代替できないことはどんどん減っていくでしょう。では、労働者が減り購買力が減ったとき、資本はどこから利潤を得られるのか。大量の余剰人口はどう生活が支えられるのか。
ここにきて、マルクスが予言したことのひとつは現実のものとなるかもしれません。
・資本の利潤率の傾向的低下
一方でマルクスの時代と根本的に社会構造や経済条件が異なる現代・近未来では以下は成り立たないでしょう。
・資本の集中・集積・独占
・過剰生産と周期的恐慌
・労働者の貧困化と階級対立激化
ならば、社会はどうなるのか。
それは、今の資本主義でも、そのアンチテーゼであったかつての社会主義でもない、アウフヘーベンされた社会に違いありません。
ここで一つの補助線。
経済の発展と資本市場・金融技術の発展は、だれもが資本家になる道を拓いてきました。この発展的延長には、社会的資本主義、とでも呼べるような社会があるかもしれません。
そして、もう一つの補助線。
人間・人間社会に備わる根本的な原理。交換と共感。
人はルソー的な性善説に立とうがホッブス的な性悪説に立とうが、言葉を交わし合い、モノを交換し合い、共感をせずにはいられない存在でしょう。
ならば、どんな社会であっても、必ず何かを交換し合い、共感し合うのでしょう。
社会的資本主義とでもいうべき経済システムのもとで、各々が発したい・交換したい行為を行い、それが交換される社会。格差は超極一部とその他の間で今以上に広がるかもしれないが、同時にほぼ誰もが今以上にQOLがあがっている社会。そして心の時代へ。
うーん。長々書いた割にはふつうな結論ですね
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