AIがこれだけ発達した時代に、なぜ外国語を深く学ぶ場が要るのか。
災害が起きたとき。紛争が起きたとき。新しい隣人がやってきたとき。その言語を読み、話し、その背後にある文化や社会まで理解している人が一人いるかどうかで、できることは大きく変わる。相手のことばで語りかけられる人がいることは、情報を正確に伝えるだけでなく、信頼感や安心感を生む。
そういう人は、必要になってからすぐに育てることはできない。誰かが長い時間をかけて、そのことばを学び続けてきたから、いざというときに間に合う。
しかも、十年後にどの地域が、どのことばが、日本にとって決定的になるかは分からない。外国語を学ぶことの価値は、たいてい、まだ見えていないところにある。
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東京外大の卒業生として思ったこと#