「直接的には濁酒が、国策により禁圧されたことが大きな原因です。(中略)濁酒については資料が乏し過ぎて、書くに書けない状態でした。けれども、江戸中期からの女性の酒離れや、明治以降の閉塞については、濁酒の問題を避けて通れません」(「まえがき」より)
インパクト大なタイトルとまさにそれが知りたかった!と思わせるサブタイトルに惹かれた阿部健著『どぶろくと女 日本女性飲酒考』(新宿書房)。600ページ超えの大作。名著。『麻井宇介著作選』と並ぶ酒の鈍器本。
本書は「濁酒造りは女性の仕事だった」という認識で話が進むが、やはりどぶろくを深掘りしていくと、『日本酒はおいしい!』刊行記念イベント第3弾の際、ゲストの新潟「越後伝衛門」加藤晃葵さん
@025denemon が話していた「自酒/爾酒/地酒」論の「爾酒」の姿が、おぼろげながら見えてくるような。